先週末の金曜日（2月12日）に、B面でお伝えしたように単独主演のスピンオフ映画の実現までに約11年間もの長いガマンを強いられ、最終的には製作・配給の20世紀FOX を説き伏せるため、違法とは知りながら、「デッドプール」のテスト映像を自分たちでネットにリークして、コミックヒーロー映画ファンを味方につける！！という、イチかバチかの賭けにまで打って出たライアン・レイノルズのキャラクターへの熱い想い入れは、十二分に報われるべきだ！！と、「X-Men」シリーズのファンのみならず、全米のヒーロー・オタクが動いてくれたようです…！！



全米で一昨日の12月11日（木）のヨル7時からスタートした前夜祭興業で、前年同時期に大ヒットした官能恋愛映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の成績＝約860万ドルを大きく更新した約1,270万ドルを集め、2月公開映画史上における前夜祭興業№1ヒットの新記録を達成した「デッドプール」の初日＝12月12日（金）の売上げが驚くべきことに、約4,750万ドルもの巨額に達した見込みを、製作・配給の20世紀FOXが発表しました…！！


「デッドプール」 テレビスポット


このマーク・ウィズ・ア・マウスがいきなり荒稼ぎした約4,750万ドルという数字は、やはり、ダコタ・ジョンソンの主演作が昨2015年同時期の2月13日（金）に記録した約3,028万ドルを凌いで、新たに2月公開映画史上最大の初日封切りヒットを達成した快挙！！となっています…！！、また、実際に映画を観た観客の評価として、出口調査のスコアが最高じゃん！！の “ A ” に位置づけられた「デッドプール」は、口コミの効果で動員力を持続するはずですから…、

現時点で、2月公開映画史上最大のオープニング・ヒットの記録＝約8,517万ドルを保持する「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」が、「デッドプール」の二刀流のカタナに斬りおとされるのは、まず間違いがないばかりか、同スピンオフ映画の封切り成績は実に1億2,000万ドル前後の巨額にまで達する可能性があることから、ひょっとすると、新人のティム・ミラー監督はいきなり、「X-Men」シリーズ史上最大封切りヒットの頂点に立ってしまうかもしれません…！！

「X-Men」シリーズの歴代オープニング・ヒットのBEST3 ! !

第1位　「ザ・ラスト・スタンド」（2006年5月公開）　約1億275万ドル（3,690館）
第2位　「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」（2014年5月公開）　約9,082万ドル（3,996館）
第3位　「X2」（2003年5月公開）　約8,556万ドル（3,741館）


主演のライアン・レイノルズとしては、同じくデッドプールを演じた「X-Men オリジンズ: ウルヴァリン」（2009年）と「グリーン・ランタン」（2011年）の失敗を経て、ようやく、3度めの正直？！として、ついにコミックヒーロー映画のジャンルで成功を果したばかりか、自分自身の全キャリアを通して、「デッドプール」こそが自己ベストの最大ヒット作になりそうなわけですが、仮りに予想の通りに、マークが封切りの3日間で、1億2,000万ドル前後を稼いだ場合…、


ライバルのワーナー・DCのコミックヒーロー映画「マン・オブ・スティール」（2013年）の同記録＝約1億1,662万ドルを超えて、スーパーマンよりも、さらに上空を飛んでしまうばかりか、「キャプテン・アメリカ : ザ・ウィンター・ソルジャー」（2014年）＝約9,502万ドルのキャップまで、マークに小バカにされてしまい、マーベル・シネマティック・ユニバースでは、コミックヒーロー大集合映画の「アベンジャーズ」シリーズの2作品と「アイアンマン 3」（2013年）の計3本だけが、封切り興業において、「デッドプール」よりもヒットすることができた数少ない作品という事態に陥ってしまいます…。


「X-Men」シリーズ史上最大の封切りヒットどころか、20世紀FOX史上最大の封切りヒットになる可能性すら見えつつある「デッドプール」は、果たして、実際のところ、どれだけの巨額を集めてしまうのか…？！の結果は明日の週明け月曜日恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10 で、ご確認いただければ…と思いますが、「マーク・ウィズ・ア・マウス」がこれだけの大ヒットに発展したことを踏まえると、テスト映像をリークする罪を犯したライアン・レイノルズたちに対して、FOX は、むしろ感謝しなければならないでしょうし、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが来年2017年3月3日全米公開のスピンオフ映画をもって、シリーズを卒業した後の「X-Men」を代表する顔は、もしかして、もしかすると、デッドプールになってしまうんでしょうか…？！








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