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20世紀FOXが、仕掛け人にサム・ライミ監督を起用し、約3,500万ドルの言わば、“ 並 ” の製作費を投じて、リメイクした「ポルターガイスト」のオープニング成績が約2,300万ドルだったことについて、そもそも、あまり話題になっていなかったことや、映画の出来栄えの実際の評価となる出口調査の結果が “ C+ ” で、観客はガッカリ…だった中身を踏まえると、CIA は、まぁ、及第点だろう…と評価をしましたが、ワーナー=ニュー・ラインは別だったようです…!!




映画監督デビュー作の不法移民のロード・ムービー「シン・ノンブレ」(2009年)の絶対必見の完成度もさることながら、マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが主役をつとめたテレビシリーズ「トゥルー・ディテクティブ」が異例の高評価を集めたケリー・ジョージ・フクナガ監督がメガホンをとることで、ホラー・マニアはもちろん、広く映画ファンがみな期待していたホラー大作「It(イット)」から、あろうことか、その最も売りのはずのケリー監督が電撃降板してしまった不祥の事態を、The Wrap の映画ジャーナリスト、ジェフ・スナイダーがイチ早く、スッパ抜きました…!!


ケリー・フクナガ監督が執筆した脚本を一読した原作者のスティーヴン・キングが舌を巻き、“ お願いだから、これは映画にしてくれ!! ” と、モダンホラーの帝王が頭を下げたにもかかわらず、どうやら、そのシナリオを映画にしないことにしたらしいワーナー=ニュー・ラインと同監督との間に亀裂が生じた直接のキッカケは、冒頭の写真(↑)のように、恐怖の象徴として、宣伝プロモーションで、ピエロをアイコンにした「ポルターガイスト」のオープニング成績を不発と判断したワーナー=ニュー・ラインが、同じくピエロを売りのアイコンとして、ペニーワイズの戦慄を描く「It(イット)」に、あらためて疑問を持ってしまったことだったようですが…、


しかし、ジェフ・スナイダーによれば、それよりも以前から、ケリー監督とワーナー=ニュー・ラインとの間では…、

① 巨匠スタンリー・キューブリック監督が、やはり、キングの原作を映画化した傑作「ザ・シャイニング」(1980年)に倣って、風格の趣きを持ったアートなタッチのホラー映画を作りたいと考えたケリー監督に対して、ワーナー=ニュー・ライン側は、もっと商業的な娯楽作に仕上げてほしいと希望した両者の構想の違い…。

➁ ニューヨークでロケを敢行することにこだわったケリー監督に対して、そんな経費がかさむ大都会ではなく、舞台を別の都市に移して、節約してほしい…と希望したワーナー=ニュー・ライン側の不満。

➂ そして、原作小説の物語の構成が、主人公の少年時代と、それから約27年後…の大人になった現在のふたつの時代に分かれていることにそって、完全映画化として、それぞれの時代を1本の映画に仕上げ、2部作にすることを希望したケリー監督に対し、ワーナー=ニュー・ライン側は、コンパクトに1本にまとめてしまうことを求めた…。

…といった軋轢が、実はかねてより生じていたそうですが、どうやら、そうした一連の問題の発端は、そもそもは親会社のワーナー・ブラザースが直接出資して、映画化するはずだったのが、製作の主体が子会社のニュー・ラインに移されたことで、映画の規模の縮小が計られることになり、ケリー監督としては、おいおい、最初と話がまったく違うじゃないか…ッ!!といった、イライラの状態に陥ってしまうことになったようです…。


ピエロのペニーワイズ役に、「ザ・メイズ・ランナー」(2014年)で存在感を示したウィル・ポールターの抜擢も決まり、いよいよ夏にクランクインするはずが、直前になって、ケリー監督が電撃降板の事態に到り、現時点では死に体となってしまった「It(イット)」は、果たして、復活を遂げることができるのか…?!、第2の「ザ・シャイニング」?!になり得る企画として、多大な期待を寄せていた映画ファンのみなさんは、このアッ気ない顛末に、どのような意見の感想をお持ちになられたでしょう…?!、なお、「ポルターガイスト」のオープニング成績の数字は、製作の20世紀FOXの想定どおりであり、けして、コケてはいません…!!







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