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ヘイリー・スタインフェルドちゃんの新作映画の企画「スリーピング・ビューティー」は、“眠れるインセプションの美女”として、夢の中で格闘する物語でしたが、オタク男子の妄想の中で格闘した「サッカーパンチ」が酷評され、すべてが徒労の水の泡となったエミリー・ブラウニングは、もはや夢の中では大人しく、その身を任せることにしたようです…。










来月5月11日から開催される第64回カンヌ国際映画祭で、コンペティション上映される問題作「スリーピング・ビューティー」の予告編を、First Showing のアレックス・ビリングトンが紹介してくれたので、ぜひ、ご覧ください…!!

アマンダ・セーフリードに代わって、ザック・スナイダー監督の大失敗作「サッカーパンチ」の表向き主演をつとめた、オーストラリア出身のエミリー・ブラウニングが代役女優?!として、ワンダーランドのアリスAKAミア・ヴァシコウスカの代わりに、もろ肌を脱いだ「スリーピング・ビューティー」は、オーストラリアの女流作家ジュリア・リーの映画監督デビュー作となる異色作で、ニュージーランドを代表する世界的映画監督のジェーン・カンピオン(「ピアノ・レッスン」1993年)が仕掛け人のプロデューサーをつとめています。
なので、女性たちが同性の内面の考察に挑んだ本作は、女性をテーマにした作品という意味においては、「サッカーパンチ」と同列なのですが、ザック・スナイダー監督の映画が主に男性の目を楽しませる娯楽のアイテムのモノとして、うわべで女性を見なしたのに対し、「スリーピング・ビューティー」はまったく性質の異なる作品であることを、スキャンダラスな役に挑んだエミリー・ブラウニングも認めています。

で、その本作のスキャンダラスな内容というのは、エミリー・ブラウニング演じる女子大生のルーシーが思いがけず、高級エスコート・サービスの世界へと足を踏み入れてしまうのですが、彼女に与えられた仕事は、クスリの力でぐっすり眠っている間、その身を男性の好きにまかせる…というもので、仕事中の記憶は一切、残らないのだから…と、ルーシーはその “眠れる美女” の役を引き受けることに…。ところが、その場限りのはずの仕事の痕跡が次第に、ふだんの日常生活に影響をおよぼしてきたことから、自分は眠っている間に一体、何をされているのか…?!、ルーシーは禁断の事実を暴こうとする…。


言わば、童話の “眠れる森の美女” を新解釈した、謎めいて呪われたお話の脚本を執筆したのは、作家のジュリア・リー監督本人で、この映画のシナリオは、成功する確率の高い優秀な脚本を集めた業界内目録の “ブラック・リスト” に収録されていました。
ちょっとスタンリー・キューブリック監督の映画を思わせるような、美しくスタイリッシュな映像を映し出したのは、ジェフリー・ラッシュがオスカーの最優秀主演男優賞に輝いたオーストラリア映画の傑作「シャイン」(1996年)のジェフリー・シンプソン。音楽は、エクスペリメンタル・ミュージックのアーティスト、ベン・フロストです。

果たして、エミリー・ブラウニングは眠っている間に何をされているのか?!、フツーのことでは映画にならないはずなので、そのオチがカンヌでどのように評価されるのか?!、コンペティションの結果が楽しみですね…!!

フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。




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