************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


製作費は約1万5,000ドルです!!、日本円にすれば、約131万円です!!、131万円で、モンスター映画は作れません!!、映画を撮影するカメラ機材のレンタル費にも足りません!!、スタッフなんて雇えません…!!
でも、脇役の俳優なんて、その場で現地調達でもいいや!!という思い切りを持てば、これだけのモンスター映画が出来てしまったんです…!!



今から6年前の7月13日、NASAの宇宙探査機がメキシコに墜落した。探査機には地球外生命体のサンプルが搭載されていて、墜落により拡散した未知の生物は、一帯にはびこって繁殖し、人類は、そのエイリアンのクリーチャーらを汚染された地域に封じ込めて、絶対立ち入り禁止の禁断のエリアとすることにした…。

…というのが、この謎のモンスター映画「モンスターズ」の物語の前提となる設定で、即座に、アレ?!、そういう映画を最近、観たような…と、ニール・ブロムカンプ監督のSFモッキュメンタリーの大ヒット作「ディストリクト9」(2009年)を連想されたことと思います。
まさに同映画と比較され、“第2の「ディストリクト9」”との呼び声が高い、この「モンスターズ」は、今年2010年の第63回カンヌ国際映画祭で、配給会社のバイヤーに向けたフィルム・マーケットのプログラムで上映されるや、注目を集め、これが今年のカンヌで一番おもしろい映画じゃないの?!との口コミが広がって、ギークな映画ジャーナリストらの間では、本作こそがカンヌの裏グランプリ作品!!と絶賛されています。
そんな「モンスターズ」を、「クローバーフィールド」大好きのCIAリーダーのみなさんのために、もっと早く紹介したかったのですが、北米での配給権を取得したマグノリア・ピクチャーズが、ようやく予告編をリリースしてくれたので、話題のモンスター映画がどういった作品か?!、ついにその一部をご覧いただくことができるようになりました!!





「モンスターズ」の物語は、前述の設定から、さらに発展し、政府と軍により立ち入りを禁止された封鎖エリアに、エイリアンの化け物がいるとなれば、怖いもの見たさで覗きに行きたくなるのが人情ですよね?!、よって、それを見物する闇ツアーが行われ、物見遊山に参加したアメリカ人の女性サマンサが行方不明となったことから、彼女の父を上司とするジャーナリストのアンドリューが渋々、サマンサを連れ戻しに、危険な任務を負わされることになる…!!


…といった、あらすじからは、「ジュラシック・パーク」シリーズのような、クリーチャーが大暴れする見せ場の連続を、この「モンスターズ」に期待することもできますが、前述のように、本作はノーバジェットに近い、ウルトラ低予算映画ですから、派手派手しいアクションの大爆発とはならず、主人公のアンドリューとサマンサが命からがら、メキシコの汚染地域を通り抜け、安全なアメリカへの帰還を目指す恐怖体験の一部始終を記録した、背筋に冷や汗が流れるロードムービーとして仕上げられています…!!


この「モンスターズ」に意欲的に取り組んだフィルム・メイカーは、主にテレビ番組のVFXスタッフとして活躍し、ディレクターとして演出の経験もありますが、長編映画には初めて取り組んだ新人のギャレス・エドワーズ監督で、自宅の地下室をスタジオ代わりにして、自分のパソコンで本作の視覚効果を、もちろん、自ら完成させました。
ギャレス・エドワーズ監督が、いったい、どのようにして、たった約131万円でハリウッドの映画スタジオも舌を巻いたモンスター映画を作り上げることができたのか?!、メイキングの動画があるので、チラとご覧下さい。

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「ディストリクト9」だけでなく、汚染された、恐ろしいエリアを通り抜ける危機一髪のロードムービーという切り口においては、ダニー・ボイル監督のゾンビ映画の傑作「28日後」(2002年)を彷彿とさせるテイストも感じられる「モンスターズ」に主演したのは、数々の映画賞に輝いたインディーズ映画の大傑作「イン・サーチ・オブ・ア・ミッドナイト・キス」(2008年)に主演していたことで、ごく一部の映画マニアにのみ知られる無名のテレビ俳優スコット・マクネアリーと、傑作ホラー映画「男子はみんな、マンディ・レインが大好き」(2006年)に出演していたホイットニー・エイブル(↓)です。
マグノリア・ピクチャーズ傘下のジャンル映画レーベル、マグネットは今秋10月29日から、この謎のモンスター映画「モンスターズ」を、ニューヨークとロサンゼルスで限定公開で封切る予定ですが、口コミが一般に広まれば、順次、スクリーン数を拡大していくのかもしれません。 いずれにしろ、ギャレス・エドワーズ監督が、“第2のニール・ブロムカンプ監督”として、今後、ハリウッドの檜舞台に登場する可能性は非常に高そうなので、CIAリーダーのみなさんは当然、今のうちから、その名前をよく知っておかなければなりません…!! 【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


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