ふ～ん…、トム・クルーズは、この最新作のアクション・コメディ映画「ナイト・アンド・デイ」でも、自分でスタントをこなした…！！と語っていたし、運動神経がいいから、やっぱり、サッカーも上手なんだなぁ…とか思いながら観始めるのですが、次第に足技の妙技は神技へとエスカレートしていきます…！！




今夏のサマームービーにとって、最大のライバルとなるのは、他社の話題作の映画ではなく、ついに南アフリカで現地6月11日に開幕したサッカーの世界選手権のFIFAワールドカップです…！！
映画は後日、DVDレンタルで観ることにして、とりあえず、家で生のサッカーの試合を観よう…！！と考える人たちが映画館に足を運んでくれなかったり、そのワールドカップを観るためにテレビを買い換えるなど、消費が映画以外のことに使われ、関心をすっかり奪われてしまうわけですが、だったら、そのワールドカップにこじつけて、サッカーをネタに取り上げ、映画を宣伝してはどうか…？！と、20世紀FOXのパブリシストは、ココでご覧いただいたリハーサルのハプニング・ビデオに続く第2弾のお笑いプロモーションとして、ベタなことを考えたようですね…！！

このように最近、お笑い芸人の道に走っているトム・クルーズは、先々週の土曜日(5月29日)にご覧いただいたMTVムービーアワードのCMで喜々として演じていた「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(2008年)での当たり役？！、金の亡者の冷血な映画プロデューサー、ジョエル・シルバー…ではなくて、レス・グロスマンとして、本番の授賞式でも、下 ↓ の動画のように、ジェニファー・ロペスとちょっと下品なダンスを踊っていましたが、パラマウント映画は6月9日付けで、このレス・グロスマンを主人公とするスピンオフ映画の製作決定を発表しました。


2006年に、トム・クルーズはアタマがおかしい…として契約を解除し、追放して、落ち目の奈落に突き落とした当のパラマウント映画が「ミッション・インポッシブル4」(2011年末公開)ばかりか、連続して、トム・クルーズ主演作を製作するというのも驚きですが、ナンダカンダ言っても演技力に長けた名優の最後の映画スター、トム・クルーズがチビ・ハゲ・デブの扮装で、バカ映画に主演する…？！というのは、いかがなものなんでしょう…？！
トム・クルーズが下品な親父に扮するギャグは、映画の中で、ひとつの要素としてのコメディ・リリーフや、MTVムービーアワードのようなイベントの余興を盛り上げるネタとしては受けいれられ、笑いを誘うでしょうが、果たして、そのキャラクターだけで1本の映画が成立し、観客はそれを好んで映画館で観たいと思うのか…？！
ファンがトム・クルーズに求めていることは、もっと他にあるような気がします…。
それにテレビのトークショーの本番中にソファで飛び跳ね、新妻ケイティ・ホームズへの愛を叫んだトム・クルーズを指して、アタマがおかしい…とパラマウント映画は言ったのなら、下品な親父に扮して、踊り狂っているトム・クルーズを、もっとおかしい…とは考えないのでしょうか…？！


いずれにしろ、「トロピック・サンダー」の監督として、レス・グロスマンを誕生させ、スピンオフ映画のプロデューサーをつとめるベン・スティラーの手腕に期待するしかありませんが、後に振り返った時、レス・グロスマンの映画まで作ってしまったことが、トムの輝かしい経歴におけるカン違いの汚点とならないことを祈るばかりです…。
トム・クルーズとキャメロン・ディアスが、「バニラ・スカイ」(2001年)以来となる遅すぎる最共演を果たした20世紀FOX映画の最新作「ナイト・アンド・デイ」は今月6月23日から全米公開！！、日本では今秋10月に封切りの予定です。



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