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上 ↑ の写真で見られるように、背景のグリーンスクリーンに、CGを合成する現代の映像技術で、ティム・バートン監督は今週末5日(金)から全米で公開されるディズニー映画最新作の3D作品「アリス・イン・ワンダーランド」の驚きに満ちた不思議の国を完成させましたが、そんなものなど何もない今から107年前の1903年にセシル・ヘップワースとパーシー・ストウの監督コンビも「不思議の国のアリス」の映画化に挑みました…!!






英国映画協会が復元し、公開してくれた1903年に作られた映画史上最初の「不思議の国のアリス」です。
現在と同じようにスクリーンに映し出す“映画”が誕生したのは、フランスのリュミエール兄弟シネマトグラフを公開した1895年だとされていますから、その映画誕生後のわずか8年後に、この「不思議の国のアリス」は作られことになります。また同時に、原作者ルイス・キャロルの1898年の死から5年を経て、映画が完成した…!!という言い方も成立します。
現在では短編と言われてしまう全編で約12分間の最古作「不思議の国アリス」ですが、当時の映画は今のCMのように、もっと短い断片の映像を映すだけのもので、観客はそれを観て、単に写真が動く…!!ということを楽しんでいました。ですから、この「不思議の国のアリス」は、その頃にしては製作規模だけでなく、興行においても冒険となる“大長編”の“超大作”だったようです。
しかし、そんな革新的な試みは結局、受け入れられることはなく、こんな長い映画は観せられない…!!とのことで、映画館主の興行主らは気に入った場面だけを切り取り、細切れの状態で、一部を上映するにとどめてしまい、本作は封切りの初公開で全編を通して披露されることはなかったそうです。
上 ↑ の動画でも、全体の約12分間のうち、現存する約8分間程度しか、もう観ることはできません。
ライト兄弟が初めて空を飛んだ1903年に、当時の映画人が恐らく、いまの映画人とそう変わらぬ想いを抱いて、相当ガンバッたに違いない「不思議の国のアリス」は、もはや、あまりにも昔であるがゆえに、そんな時代があったことさえ不思議な過去の時間を、そのフィルムの中に封じ込めてしまったかのようで、映しだされるものすべてが、まさにワンダーランドの不思議世界の出来事のようにも思えてしまいます。
みなさんは映画史上最初の「不思議の国のアリス」を観て、どのように思われたでしょう…?!


この映画から107年を経て、ティム・バートン監督が、こうした映画の伝説の歴史を受け継ぎ、新たに作りあげた最新作「アリス・イン・ワンダーランド」は、4月17日から日本公開です!!




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